キャプチャーボードおすすめ比較|PS5・Switchの配信で失敗しない4機種の選び方
2026.08.24
目次
こんな場面、心当たりありませんか
PS5やNintendo Switchのゲーム実況を始めようとキャプチャーボードを買ったものの、OBSに映像が映らない。映っても、コントローラーの操作から画面反映までに明らかなズレを感じてプレイに支障が出る。配信を見た視聴者から「画質が荒い」「カクついている」とコメントが来て、キャプチャーボードの性能なのか設定のミスなのか切り分けがつかない——。こうした悩みは、性能表の「4K対応」「60fps」といった数字だけを見て選んだ結果、自分のプレイ環境やPC構成と合っていなかったことが原因になっている場合が多くあります。
キャプチャーボードは、ゲーム機やスマホの映像をPCに取り込み、OBSなどの配信ソフトで扱えるようにする機材です。今回は配信初心者〜中級者が実際に候補に挙げやすい4機種を、良いレビューと低評価レビューの両方から見比べていきます。
この記事が向いていない人
先に、この記事の対象外になりそうな方をお伝えしておきます。
- PCゲームのみを配信したい方(この場合はOBSの「ゲームキャプチャ」機能で完結し、キャプチャーボードは不要です)
- スマホゲームの実況が中心で、スマホの画面録画アプリや配信アプリで十分な方
- コンソールをたまに録画する程度で、高フレームレートや高画質にこだわりがない方(本体の録画機能だけで足りる場合があります)
- 予算をPC本体やマイクに優先して振り分けたい方(キャプチャーボードは後から追加しても遅くありません)
選ぶときに見るべき基準は3つ
① パススルーの有無と遅延の少なさ パススルー機能があると、キャプチャーボードを経由しても手元のモニターにはほぼ遅延のない映像を映せます。FPSや格闘ゲームなど反応速度が重要なジャンルでは、この機能の有無が快適さを大きく左右します。
② 対応解像度・フレームレートが自分の環境に合っているか 配信プラットフォームの多くは1080p/60fpsが上限のため、実は「4K対応」を謳う高価な機種でなくても配信自体は十分成立します。手持ちのゲーム機の出力解像度と、配信で使いたい画質のバランスを先に決めておくと選びやすくなります。
③ 接続方式と発熱・安定性 USB接続の外付け型は設置が簡単でノートPCでも使えますが、長時間の配信では発熱やUSBポートの規格(2.0か3.0か)が動作の安定性に影響することがあります。
比較表
※価格・仕様は変更される可能性があります。購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
| 基準 | AVerMedia GC311 | Elgato HD60 X | AVerMedia GC551G2 | Elgato 4K X |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 約12,000〜13,000円 | 約20,000〜22,000円 | 約14,000〜15,000円 | 約30,000〜32,000円 |
| 接続方式 | USB 2.0 | USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.2 Gen2(USB-C) |
| パススルー | 1080p/60fps対応 | 4K/HDR・VRR対応 | 4K/VRR対応(パススルーのみ) | 4K/144fps・HDR・VRR対応 |
| 録画解像度 | 1080p/60fps | 1080p/60fps(HDR可) | 4K/30fps・1080p/60fps | 4K/144fps |
| エンコード方式 | ハードウェア | ソフトウェア中心 | ソフトウェア中心 | ソフトウェア中心 |
| 注意点 | 接続認識が不安定になる場合あり | 動作要件がやや高め | 長時間使用で発熱しやすい | 高負荷時に熱で停止する報告あり |
商品ごとの解説
AVerMedia GC311(Live Gamer Mini)
1万円前後で購入できるエントリーモデルで、ハードウェアエンコードを搭載しているためPCへの負荷が少ないのが特徴です。向いている配信スタイルは、初めてキャプチャーボードを導入する方、荷物を減らして持ち運びたい遠征配信スタイルの方。向いていない配信スタイルは、4K画質や高フレームレートでの録画・配信を重視したい方には性能面で物足りなさが出やすい機種です。
Elgato HD60 X
プラグアンドプレイで扱いやすく、VRRパススルーにも対応した定番モデルです。向いている配信スタイルは、PS5やXbox Series X/Sなど最新機種を中心に、手元のモニターでは遅延なくプレイし、配信・録画は1080p60fpsで十分という方。向いていない配信スタイルは、非常に古いPCやスペックの低いノートPCを使っている方には、推奨動作環境がやや高めな点がネックになる場合があります。
AVerMedia GC551G2(Live Gamer Extreme 3)
4KパススルーとフルHD60fps録画を両立させ、モニター1台で配信が完結できる点が支持されているモデルです。向いている配信スタイルは、次世代機のVRR出力を活かしたい方、配信用と手元確認用のモニターを分けたくない方。向いていない配信スタイルは、長時間配信を風通しの悪いデスク環境で行う方には、発熱対策の一手間が必要になりがちです。また、VRR・HDRはあくまでパススルー時の機能で、録画や配信自体がVRR/HDR対応になるわけではない点にも注意が必要です。
Elgato 4K X
HDMI2.1に対応し、4K144fpsでのパススルー・録画を1台でこなせるハイエンドモデルです。向いている配信スタイルは、4K高フレームレートでのアーカイブ映像や、DaVinci Resolveなど編集ソフトと連携した高画質な素材づくりを重視する方。向いていない配信スタイルは、配信プラットフォームの上限が1080p/60fps程度であることを考えると、通常のゲーム配信が主目的の初心者〜中級者にはオーバースペックで、価格に見合わない可能性があります。
レビューで多かった不満とその対処
低評価レビューに共通して見られた傾向を、筆者なりに整理しました。
AVerMedia GC311:「10回に1回程度、OBS側に映像が認識されないことがある」という声がありました。キャプチャーボードのケーブルを挿し直す、OBSやゲーム機を再起動する、といった対処で復帰することが多いようですが、配信直前のトラブルを避けたい方は事前の試し配信で安定性を確認しておくと安心です。
Elgato HD60 X:「下位モデルより要求される動作環境が高く、環境によってはファームウェア更新が必要」という指摘がありました。購入前に自分のPCのUSBポート規格(3.0以上が望ましい)を確認し、初回接続時にファームウェアの更新有無をチェックしておくとスムーズです。
AVerMedia GC551G2:「長時間使うと本体が発熱する」という声が複数見られました。通気性の良い場所に設置する、ヒートシンクを追加する、使わないときはケーブルを抜いておく、といった対策で軽減しやすい部類です。
Elgato 4K X:「4K144fpsでの撮影中に熱でキャプチャが止まることがある」「筐体がプラスチックで価格の割に安っぽく感じる」という声がありました。高フレームレート撮影を長時間続ける場合は、周囲の温度や設置場所に配慮したほうが安定しやすいようです。
状況別のおすすめ
- とにかく低予算でキャプチャーボードを試してみたい方には、AVerMedia GC311が選びやすい候補になります。
- PS5・Xbox世代の最新機種で、遅延の少なさと扱いやすさを両立したい方には、Elgato HD60 Xが有力です。
- 4K高画質の配信・アーカイブ制作まで見据えたい方には、AVerMedia GC551G2やElgato 4K Xが候補に挙がります。
買ったあと最初にやるOBS・機材設定のひと手間
キャプチャーボードが届いたら、配信を始める前に次の設定だけは済ませておくと、初回配信でのトラブルを減らしやすくなります。
- OBSの「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を追加し、接続したキャプチャーボードが正しく選択されているか確認する
- パススルー機能がある機種は、ゲーム機側の映像がモニターに遅延なく表示されているか、実際にプレイして体感確認する
- 解像度・フレームレートの設定を、配信で使いたい画質(多くの場合1080p/60fps)に合わせて調整する。4K対応機種でも配信自体は1080pに落として運用するケースは珍しくありません
- 音声は「コントロール→設定→音声」からゲーム機側のHDMI音声をマイク音声と別トラックで取り込み、OBS側でモニタリングと配信音声のバランスを事前に確認しておく
この4つを最初に済ませておくだけで、「配信を始めてから映像や音声のトラブルに追われる」状況はかなり減らせるはずです。